イラスト YOU


むかしむjかし、男の兄弟がおったそうな。
弟は気立てのよい若者じゃった。
男が山へ木をとりに行くと、一人のお爺さんが腹痛を起こして苦しんでおった。
弟が薬を上げるとお爺さんは喜んで、ひとつの小さい臼をくれた。
そして、この臼を右に回すと塩が出てくる、左へまわすととまると教えてくれた。
弟は臼を持って家に帰って、夜がくると塩を出していた。
その塩がたくさんたまるので、塩を売って大金持ちになった。
兄は弟が金持ちになっていくのを見てうらやましくなって、こっそりと夜になって覗いてみると弟は臼を回して塩をだしておった。
そこで臼を盗んで、船をこいで沖へ行って、臼を回してみると塩が何ぼでも出てくる。
止めようと思っても、止め方を知らないので塩は船いっぱいになり、やがて船は沈んでしまった。
臼は海の中でいつまでも回っているので、海の水はからいのじゃそうな。


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